中学3年のとき


それは私が中3になる4月のことだった。中2の冬から生徒会長になっていた私に、母が春休みにヤマギシ会の生活体験「中学生楽園村」に参加しないかと言ったのだ。中1になる春以来ヤマギシ会のイベントに参加していなかったので、軽い気持ちで参加した。そこで出会ったのは、その春からヤマギシ会の高校、「ヤマギシズム学園高等部」に入学する人たちだった。軽い恥じらいを覚えながら言うのだが、彼らがすごく光って見えた。物事に思い切り取り組んでいるように見えて、あんな風になりたいな、と素直に思ったのだった。そこで出会った人たちとも友人になり、私はすぐに5月の「中学生楽園村」に参加したのだった。やることは農作業体験なのだが、トイレや部屋の掃除、食事準備などの作業をする中で、そのすべてが楽しく、明るかった。それからは、中3だけが参加できる「学生進路研鑽会」というセミナーに参加したりして、ヤマギシ会への興味はますます深まっていったのだった。ヤマギシ会に再会したことでギターを始めたり、同級生を招いて集会を開いたり、雨の日に学校へ長靴で行ったり(!)したのだった。長靴でいくのは、今なら平気だけど当時は人の目も気になり、生徒会長でもあったのでドキドキだったことは憶えている。今思えば、ちょっとした自己啓発セミナーみたいなもので、パフォーマンスにすぎないという思いもあるのだが、当時はかなり盛り上がっていた。
その時までは普通に進学塾に通い私立高校の受験を目指していたのに、いきなりヤマギシの高校(高校ではないのだけど)に行く!と言い出したので父親は当惑していた。学校を休んで中学生楽園村に参加したりと、生徒会長にあるまじき生活をしていたのでした。
(次回はいよいよヤマギシ会入りです)